【レビュー】ディスクユニオンのM44G互換針「N44G-CR」

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SHUREがフォノカートリッジの生産を終了
アナログレコード愛好家には衝撃のニュースだったと思います。
SHUREといえばフォノカートリッジの定番M44GやM477を作っているメーカーです。 わたしはレコードを聴き始めた頃からいちばん使っているカートリッジがM44Gで、今もそのカートリッジを使っています。
そういう方、結構多いんじゃないでしょうか。
そのためカートリッジと針の生産を終了するということで、困っている方は多いと思います。
そんな状況の中からいくつかM44Gで使えるレコード針が発売されています。
そこでこの記事ではディスクユニオンのM44G互換針であるN44G-CRについてご紹介したいと思います。

交換針の価格が高騰

今でもSHUREの交換針を買おうと思えばネットでも買えるところ少ないですが若干あります。
ですが、SHUREからの生産終了の発表をうけて、純正のカートリッジ、交換針の価格がプレミア化してかなり高騰しています。

ですが、お値段が4万円近くに高騰しています。
というか、そもそも売っている方が珍しくどこも売り切れになっており、だんだん検索しても出てこなくなってきました。

もともとはSHUREのM44Gは手軽なお値段なのに、音質がよいことから、DJや、ハードリスナーに支持されているカートリッジだったのですが今はもう状況が変わってしまいましたね。
そんなことから、まだSHUREのカートリッジを使いたい方は互換性のあるレコード針を探す必要があります。
いくつかM44Gと互換性のあるレコード針がありますのでまずはそこを紹介します。

M44Gの互換針

現在、主要なM44Gや、M447のカートリッジに互換性のあるレコード針は主に以下の3つだと思います。

ディスクユニオン「N44G-CR」

JICO「N44G-MONO」

NAGAOKA「GD6344G」

このうち、現在はディスクユニオンの交換針をメインで使っています。
JICOは安すぎて少し怖くて、実物も見たのですが作りがちょっと貧弱で不安になりました。
また、NAGAOKAは値段が高いのでM44Gに使うにはもったいないなぁと思い見送っています。
NAGAOKAの針買うなら、カートリッジごとNAGAOKAのカートリッジに替えます。

この3種類の交換針を比較検討した結果、コスパ的にディスクユニオンの交換針が一番いいと思います。

N44G-CRの外観

ここからはディスクユニオンのM44Gに互換性のある交換針N44G-CRの紹介です。
N44G-CRが届いた状態はこんな感じです。
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ちゃんとした箱に入ってますが、梱包が安っぽくて雑で、ちょっと不安になります…
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針自体はディスクユニオンのカラーであるレッドになり、こんな感じで悪くないです。
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カートリッジにつけてみるとこんな感じ。
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赤色とM44Gの黒がいい感じでマッチして見た目は結構いいですよね。
純正よりかっこいいかも。
カートリッジにピッタリ収まる感じはいいと思います。

N44G-CRの音質

N44G-CRの音質について、公式のサイトには

純正ではドライ過ぎる/歪みっぽいという方、こちらは中域に密度感があり、重心が下がった芯のあるウェットなサウンドです。

とあります。
よくわからないですが、純正の音よりも低音が抑えられていると思われますので早速聴いてみました。

結果からいうとちょっと音が薄く感じ、迫力がなくなったように聴こえます。
もともとM44Gで聴くJAZZとかロックの太い音が好みなわたしにはちょっと物足りないかもです。

ただし、盤質がダイレクトに音にでる感じで盤質のいいレコードの管楽器などはきれいに、クリアに鳴っています。
逆にもとの録音が悪いと再生でもかなり気になるようになりました。 ということで、忠実に音を再生しているのかもしれません。

トータルで点数をつけると75点くらいでしょうか。
この辺はかなり個人の感覚ですが、全体的に音が弱い印象です。

なお、ジャズに関してですが、音質のいい再発盤についてはおすすめの高音質再発盤の記事で紹介しています。
ここで紹介している再発盤は高音質で、原音を忠実に再現していますので、ここで紹介している針で再生するとすごくいい音がなります。
こちらもあわせてごらんください。

N44G-CRの不安な点

その他、ちょっと気になったこともご紹介しておきます。
それは針の強度に関してです。
針の部分がかなり細くて、おそらく純正の針より細く、よく反ります。
そのため力を加えてしまうと折れそうで怖いんですよねぇ。
このあたりは継続的に使ってみてここで共有したいと思います。

2020/05追記:
この針を2年以上使っています。
強度に関しては今の所問題ありません。
何度か針を落としてしまいましたが、折れることなく使えています。
純正の針と同じくらいの強度と考えていいかもしれません。

N44G-CR まとめ

ということで、この記事ではSHUREの定番カートリッジ、M44Gの互換針であるN44G-CRについてご紹介しました。
N44G-CRはディスクユニオンが作っている互換針です。
見た目は悪くないですが、音が少々迫力にかけます。
ただし、価格から考えるとそんなに悪いものではないと思います。

SHUREのカートリッジは生産終了していますのでいずれカートリッジ自体乗り換えようと思っています。
それまでのつなぎにはこちらの互換針がコストパーフォーマンスよいです。
次に使うカートリッジを探しながら、この針で当分はレコードを聴いていこうと思います。

M44G互換針の決定版

SHURE M44Gの互換針に関しては、2021/01/現在、100sounds(ヒャクサウンズ)のRS-44-100Bを使っています。

この針は迫力ある音で、ジャズ、ロック、ハウスなど、オールジャンルで使えるレコード針だと思います。
コスパもかなりいいので、SHURE M44Gの互換針を探されている方にかなりおすすめできます。
この記事で紹介したディスクユニオンの針よりも迫力のある音が楽しめると思います!
詳しくはこちらの記事で紹介していますのであわせて読んでみてください。

レコードで音楽を聴く

わたしがこの互換針を使ってレコードを聴いているオーディオセットについては初心者向けコスパの高いオーディオセットの記事で紹介しています。
こちらもあわせてごらんください。

また、レコードで聴きたい音楽についておすすめのジャズや、ブラジルの音楽を以下で紹介しています。
ご興味がありましたらごらんください。

BLUE NOTE入門
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