アクティブ・ラーニングとは?小学生のころから始めたい学習方法です。

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みなさんはアクティブ・ラーニングという言葉をご存知ですか?
数年前から使われ始めた言葉で、なんとなく聞いていたのですが今度仕事で向き合う必要が出てきて、ちゃんと調べてみました。
調べてみた結果、子供を持つ親としては知っておかないといけないような気がしたので、メモがてら記事にしてみます。
特に小学生くらいのお子さんを持っている親御さんは知っておいて損はないと思いますよ。

アクティブ・ラーニングとは

これまでの授業の形式は、先生が話しして、生徒は座って話しを聞くスタイルでした。
ですが、このやり方ですと、生徒が受動的になってしまいます。
そこで、能動的に授業に参加できるようにするための学習方法が必要で、その方法をアクティブ・ラーニングと言います。(だいぶざっくり)

そのアクティブ・ラーニングでは以下のようなことを実施します。

  • 生徒による体験学習
  • グループでのディスカッション
  • ディベート
  • グループでのワーク

こういったやり方で学習するのがアクティブ・ラーニングです。
まとめてみると、

一方的な授業で知識を詰め込むインプット型の学修ではなく、グループ学修や、ディスカッションを活用したアウトプット型の学修である。

といったところでしょうか。

なぜアクティブ・ラーニングが必要か

近年、アクティブ・ラーニングに注目が集まっている理由の1つに大学入試の方法がかわることがあげられます。
これまで、大学入試は

の二つの試験がありました。
それぞれ、知識を問う試験で、とくにセンター試験マークシート式の試験です。

そんなセンター試験が廃止され、以下の2つの試験が実施されるようになります。

  • 高等学校基礎学力テスト
  • 大学入学希望者学力評価テスト

このうち、大学入学希望者学力評価テストでは、

  • 思考力
  • 判断力
  • 表現力

が問われることになります。
これらの力は知識を詰め込むだけでは決して身につかないですよね。
考え、考えた結果を表現(プレゼンテーション)する力が必要です。
具体的には記述式の問題になるそうです。

さらに大学個別の試験でも

  • 主体性
  • 多様性
  • 協働性

などが評価されるようになります。
これはすでに私立の大学では始まっていると思いますが、学習する姿勢や、個人の特性が評価されるということです。
そういった力を身につけるための方法としてアクティブ・ラーニングが必要と言われています。

大学入試にて、これまでのようなテストを受けずに合格することが増えそうな気がします。

名古屋商科大学のアクティブ・ラーニング

アクティブ・ラーニングの有名な大学に名古屋商科大学があります。
ここでは階段教室を使って、参加者中心の学習スタイルで授業が進んでいます。

まずは、このムービーを御覧ください。


アクティブラーニング《名古屋商科大学》

一般的な座学の授業ではないですよね。
アクティブ・ラーニングとして、以下の学習方法で授業を進めています。

  • グループ討論
  • 自ら体験する
  • 他の人に教える

座学は完全に排除したようです。
すごいですよね。
こういった授業が今後標準的な授業になるのだと思われます。

ケースメソッドによるアクティブ・ラーニング

こういったアクティブ・ラーニングの具体的な学習方法にケース・メソッドという方法があります。
これは、実際の社会にあるできごとを使って、参加者はその中にいる人の立場になり、考え、判断するトレーニングをする方法です。
最後には自分の意見をクラス全体の中で発表します。

そうすることで、授業を主体的に受け、多様な意見を受け入れ、一緒に何かをなしとげる力を身につけることができるようになるということです。
こういった力は一朝一夕に身につくものではありません。

大学入試を見据え、こういった学習を小中学校からはじめておくほうがよいかと思います。

小学校での取り組み始まってます

わたしの子供が通っている小学校では、新聞を活用したNIE教育を実践しています。
新聞から気になる記事をピックアップしてそれに対する考えをまとめ、発表します。

これは、アクティブ・ラーニングのケースメソッドにとても近いと感じました。
こういう授業、わたしたち親世代が子供のころにはなかったですよね?
ちょっとづつ、教育現場も変わっているのだと思います。

そもそも、考えをまとめたり、みんなの前で発表するといったことはすぐに身につくわけではないです。
小さいころから対応しておく必要があるのだと思います。

これを機に、我が家ではそれまで新聞をとってませんでしたが、とるようにしました。
新聞をとるなら地方紙か、こども向け新聞がいいですね。

地方紙だと、身近な話題なので理解が早いし、まわりの子と話しがあいます。

こども新聞だとふりがながついているので子供ひとりでも学習を進めることができますね。
これは以前紹介した子供用の辞書にもおなじことが言えるのですが、1人で学習する姿勢を身につけるためには結構重要な要素です。

関連記事:イラスト豊富でわかりやすい、小学生の英語辞書はレインボー英和和英辞典がオススメです。

ちなみにこども新聞はAmazonでもある一定期間だけ読むこともできますよ。

2020年からかわります

今のセンター試験が2020年に廃止されることは決まっています。
そこから徐々に新しい方法に移行されるようです。
はじめは手探りでしょうが、今の小学生が大学入試のころには新しい方式に完全に変わっていると思います。

その際に上で紹介した力が求められることは明らかですので、可能でしたら今からそういう力を養いたいものです。

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